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1969(昭和44)年
NWA世界戦シリーズ

1969年「NWA世界戦シリーズ」は、日本プロレス界に“世界基準の衝撃”を刻み込んだ歴史的ツアーであった。

 

その中心にいたのが、第46代NWA世界王者ドリー・ファンク・ジュニアである。初来日ながら、その実力は未知数――しかし彼は開幕戦から、その評価を一変させる。

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11月28日、蔵前国技館でドリーは同じくNWAジュニア王者のダニー・ホッジと“夢の王者タッグ”を結成し、ジャイアント馬場&アントニオ猪木のBI砲が保持するインター・タッグ王座に挑戦。

結果は惜敗に終わるも、下馬評を覆す堂々たるファイトで観衆を圧倒した。若き世界王者の実力は、この時点で疑いようのないものとなる。

そして迎えた12月3日、東京体育館決戦。前日の大阪で猪木の挑戦を退けたドリーは、間髪入れず日本のもう一人のエース・馬場の挑戦を受ける。連戦という過酷な状況にもかかわらず、試合は一歩も引かぬ攻防の連続。結果は時間切れ引き分けとなり、ドリーは王座を防衛する。

こうしてドリーは、日本が誇る二大エースの挑戦をいずれも退け、その評価を一気に高めた。ただの外国人レスラーではなく、“世界王者”としての格と強さを証明したのである。

 

NWAの威信と実力が日本のレスラーとファンに深く刻まれ、プロレス黄金時代の到来を告げる象徴的なシリーズとなった。

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