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1976(昭和51)年
新春黄金リーズ
猪木は、オリンピック柔道金メダリストのウィリエム・ルスカとの格闘技世界一決定戦を翌日に控えていた。
2月5日札幌大会 で、アントニオ猪木はセミファイナルでインフェルノス2号をわずか7分6秒、体固めで一蹴。
大一番へ向け、順調に仕上がりを見せたかと思いきや――まだ、猪木の前に立ちはばかる敵がいる。

メインイベントの北米タッグ選手権で、王者タイガー・ジェット・シン&上田馬之助組に、坂口征二とストロング小林が挑戦。凶器攻撃も辞さない荒れた展開の中、試合を終えた猪木は控室でメインイベントを見守る。
しかし無法ファイトが激化すると、ついに黙っていられずリングへ乱入。だが待っていたのは、シンの容赦ない反撃だった。サーベルによる攻撃を浴び、猪木は顔面から大流血――会場は騒然となる。
応急処置を受けながらも、猪木は翌日のルスカとの格闘技世界一決定戦に臨む。傷の癒えぬまま迎えた決戦で、猪木は圧巻の闘志を見せた。バックドロップを三連発で叩き込み、TKO勝利。
前夜の流血劇を自らの力で乗り越えたのである。
この先には、同年6月のモハメド・アリ戦という歴史的対決が待っていた。
札幌での流血、そして翌日の勝利――それは、極限の状況でも前に進み続ける“闘魂”の真価を体現していた。
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