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1990(平成2)年
キング・オブ・キングス
IN 浜松アリーナ
1990年12月26日、浜松アリーナ――この日の新日本プロレス大会は、“猪木欠場”という衝撃とともに、忘れ難い一夜として刻まれることになった。
目玉の一つは、アントニオ猪木と元AWA世界王者ニック・ボックウィンクルのシングルマッチ。しかし試合直前、まさかの「猪木欠場」が発表される。猪木見たさに東京から浜松へ向かっていたファンが、途中で車を引き返したという逸話が残るほど、その衝撃は大きかった。

今大会はテレビ朝日で生中継される。波乱の空気の中、まず注目を集めたのは「ザ・グレーテスト18クラブ特別試合」。武藤敬司はタイガー・ジェット・シンと激突し、荒れた展開の末に反則勝ち。
続く試合では、74歳の“鉄人”ルー・テーズが復帰して、27歳の蝶野正洋と対決。テーズは何とバックドロップで蝶野を見事に投げたが、自らが授けた必殺技STFに捕らえられて敗れた。
IWGPタッグ王座はスーパー・ストロング・マシン&ヒロ斉藤組が新王者となり、異種格闘技戦では橋本真也がボクサーのトニー・ホームにTKO負けを喫する波乱も起きた。
そしてメインのIWGPヘビー級戦では、藤波辰爾が長州力を破り新王者に。しかし、テレビ生放送が試合途中で終了してしまったため、テレビの前のファンは最後まで見届けることはできなかった。
視聴者が結果を知ったのは、その夜のニュースステーション。なぜかいつもの爽やかさが消えているキャスター久米宏が、淡々と結果を伝える姿に、プロレスファンは寂しさを覚えたかもしれない。
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