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~忘れられない幾多の記憶~
京王プラザホテルと猪木・アリ

「猪木 “勝者総取り” を迫る!!」

6月23日夜、京王プラザ・ホテルのコンコード・ルームで「猪木-アリ戦」歓迎ディナーパーティーが開かれた。著名人を含む約400人が集まり、NET(現・テレビ朝日)の中継が入る中、両雄の言葉が激しくぶつかり合った。

アリは「猪木はまだ試合をやめる決心はつかないのか。家族のことを考えろ」と挑発。

すると猪木は、「男なら今度のファイト・マネーその他の収益を、すべて勝者が取る勝負をするか。その度胸はあるまい」と真っ向から切り返した。

その瞬間、アリが「OK! やるぞ!」と即答。会場が騒然とする中、なんと猪木側が用意していたプライズファイト(賞金試合)の契約書に、その場でサインするという前代未聞の展開となった。

まさに一触即発――。しかし、この契約は後に両者のマネージャー同士の話し合いによって取り下げられることになる。交渉がまとまらなければ、アリはそのまま帰国する覚悟だったという。

そして6月25日、コンコード・ルームで試合前日の公式計量。猪木100.5キロ、アリ99キロ。両者とも無事に計量をパスし、いよいよ翌日の決戦へ――。運命のゴングが、刻一刻と迫っていた。

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