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~研ぎ澄まされた感性・揺れ動く感情~
壮絶な駆け引き

「猪木の実力にアリ戦慄! ルール変更を要求」

6月20日午後1時、後楽園ホールで猪木とアリの公開スパーリングが行われた。入場料3,000円、詰めかけた有料観客は1,000人。決戦を目前に控え、両者の仕上がりを見ようと場内は熱気に包まれた。

 

アリはシャドー・ボクシング3R、縄跳び3Rをこなし、続いてパートナーのジミー・エリスを相手に打たれる訓練。そしてロドニー・ボビックに代わると、リング上で凄まじいヘビー級のパンチが炸裂する。巨体のロドニーがぐらつき、鼻血を流すほどの激しい5Rのスパーリングとなった。

 

一方の猪木も、若手のホープ藤原喜明、木村聖との2Rの格闘に続き、中堅の木戸とさらに1R。鋭い空手チョップ、強烈なキック、そして宙を舞っての回し蹴りまで繰り出し、リング上でその驚異的な技を次々と披露した。

 

その一部始終を、アリは観客席後方の壁の隙間から食い入るように見つめていたという。

 

そして、その夜――。

 

猪木の実力を目の当たりにしたアリは、その危険性を肌で感じ、自らを守るために試合ルールの修正を猪木側へ申し入れた。

 

まさに、猪木の公開スパーリングが、アリの決断を変えた瞬間だった。

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